たまさんブログ

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2021年の振り返り

振り返ろうとしたところで、余りの情報量の多さと感情の激動っぷりに、冷静に全体を俯瞰するなんてとてもできそうにないけれども、それでも自分の中でとんでもなく大きな存在感を放ち続けることになるであろうこの2021年の暮れに、今の気持ちをなにかしらの言葉に残しておきたい。

 

2021年はBABYMETALが武道館10daysを完走してその活動を封印し、鞘師里保がソロアーティストとして音楽活動での再デビューを果たし、佐藤優樹が12月13日をもってモーニング娘。'21を卒業した年。

 

ここに名前を挙げたアーティストを、自分はそれぞれ別個のものとして推し始めた。

 

鞘師とまーちゃんは同じグループに所属していたとは言え、初めて知ったのは2016年の春。既に鞘師はモーニング娘。を卒業しており、リアルタイムでふたりが同じ場所に立っている場面を見ることはなかった。

 

それぞれ別個のものだったはずの3組の歩む道が、突然に交わったのが2019年のこと。長らくファンの前から姿を消していた鞘師が復活して、ひなフェスのステージでまーちゃんを含むモーニング娘。'19のメンバーたちと共演し、BABYMETALのサポートダンサー“アベンジャーズ”として世界を回った。

 

このときの自分の熱狂ぶりは、ちょっとどうかしていたと思う。夢みたいな存在だったレジェンド・鞘師里保の活動をリアルタイムで見られる日が突如訪れ、モーニング娘。とBABYMETALという大好きなグループと共演したのだから。

 

Twitterでヲタク活動用のアカウントを初めて作ったり、ブログを開設したり、そのブログの存在を忘れたり(そうですこのブログのことです)。要するに自分の中に湧いてくる感動を他のファンの人たちと共有したいと思うようになって、それ以来、ネット上やリアルの現場でいろんな方々と交流する機会を得た。それがとても楽しかった(ブログのことは忘れましたがね)。

 

鞘師は2020年にBABYMETALのステージを離れ、ソロ活動を開始した。初めに挙げた3組のアーティストの道が交わることは、これでしばらくはなくなるのかなと思った。

 

鞘師の活動の場は広がり、今年、待望のソロデビュー曲(1st EP『DAYBREAK』収録の5曲)をリリースし、初のワンマンライブが開催された。幸いなことにワンマンライブを現地で体験できたことは、自分の中で2021年のハイライトのひとつになった。

 

本来なら5月に行われるはずだったこのワンマンライブは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で8月に延期された。このことを今振り返って思うのは、もしも予定どおりに鞘師のライブが5月に開催されていたとしたら、2021年の後半はまったく違ったものになったかもしれない、ということ。そして、人が人に与える影響というのは、針の穴を通すようにして奇跡的に成り立つものなのだな、ということ。

 

なにが言いたいのかと言うと、それはもちろん、まーちゃんの卒業のこと。まーちゃんは卒業を発表した日のブログで、鞘師のライブが自分の決断に大きな影響を与えたことを明かした。

 

やっさんが、つんく♂さんやつんく♂さんの曲と離れて居ても
 
もう一度表にたってダンスをして歌っている姿を見て、
 
まー負けたくない!!!まーもやっさん
みたいにかっこよくなる!!!!って
 
自分の体のことを諦めていたけど
 
もう一度今のこの体と向き合おうと思えました。

 

https://ameblo.jp/morningmusume-10ki/entry-12699955987.html

 

思わぬところで鞘師の道とまーちゃんの道とが交わったことを、どんな気持ちで受け止めたらいいのか分からなかった。重さと濃さが生半可ではない。まーちゃんは鞘師のライブをきっかけに、自分の人生における大きな大きな決断を下したのだから。

 

まーちゃんは今年の2月の終わりに体調不良を理由に休養に入っていた。ファンとして、胸が痛かった。当たり前だけれどもなにもできない。それがもどかしかった。推しが苦しい思いをしていることを、なんとも思わず受け止められるファンなんていないはずだ。

 

2月から8月までの間、まーちゃんがどんな気持ちで過ごしていたかを、これも当たり前だけれども知ることはできない。ただ「自分の体のことを諦めていた」という言葉から、想像していたよりも遥かに追い詰められていたのだろうなと思う。

 

でもまーちゃんは、そんな逆境の中にあっても、前に進んだ。あのブログによると、鞘師のライブパフォーマンスがまーちゃんの心を支えた。

 

もしも鞘師のライブが5月に開催されていたとしたら。

 

そんな起こらなかったことを考えても仕方ないけれども、でもそうなっていたら、まーちゃんの苦しみがもっと大きなものになっていたのかもしれないというネガティブな思いは拭い切れない。タイミングが変われば、心のありようも変わる。だから、2021年に実際に起こった出来事は絶妙なバランスで成立していたんだなと感じる。まーちゃんの卒業に対しては、とんでもなく大きな寂しさを抱いたけれど、こうなってよかったなって思える未来に今いるのだと思う。

 

まーちゃんの卒業に対する思いや、これからの自分のまーちゃんの推し方(というか離れ方)については、なかなか心の整理がつかずにいるからここには書けない。2022年を終えるころには、どんな気持ちになっているんだろう?

 

先のことはびっくりするくらい分からない。なんとも不思議な感覚の中で、2021年は終わろうとしている。

 

ひとつ言えることは、推したちの未来が明るいものでありますように。強く強くそう願っています。