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2019年の鞘師里保とわたし① ~ひなフェス編~

前回の記事はこちら!


前の記事に書いたように、わたしが鞘師里保を初めて知ったのは2016年のことでした。


そのときすでに鞘師はモーニング娘。を卒業していて、彼女の姿を生で見ることも、彼女の言葉にリアルタイムで触れることも叶わない状況でした。


わたしにとって、鞘師はまるで鮮烈な光を放つ蜃気楼のような存在でした。


現役のモーニング娘。を追っていくなかで、過去の映像やメンバーたちの言葉から、鞘師里保の足跡をたどり直していくことしかできなかったのです。


鞘師里保モーニング娘。の歴史に深く名前を刻まれたレジェンドであり、圧倒的なパフォーマーであったことを知るなかで、
彼女はわたしのなかでどんどん神格化されていきました。


と同時に、鞘師はひとりの多感で繊細な少女であり、精巧に作られた儚いガラス細工のようなイメージも膨らんでいって、
より一層、容易に近づくことのできない感覚を抱くようになっていきました。


そんなわたしが、現在進行形のモーニング娘。を追い続けていったのは、佐藤優樹というもうひとりの自分のなかのヒロインに出会うことができたからです。
(まーちゃんについては、また別の機会に書いてみたいと思っています)


そんなわけで、鞘師が所属していなくても、わたしはモーニング娘。を追いかけていったわけですが、
2019年の1月に驚くべきファンクラブメールが届きます。


あのときの衝撃は忘れもしません。
冬空の下、川崎の多摩川沿いを暢気に散歩していたときのことでした。


メールの内容は、3月に開催されるハロプロの祭典的イベント・ひなフェスの告知だったのですが、そのうちの1公演のゲストの欄に、「鞘師里保」という4文字が書かれていたのです。
幻のようだった鞘師里保が、生身の肉体をもって、表舞台に帰ってくるというのです。


鞘師はその1ヶ月半ほど前に、ハロプロを擁する芸能事務所アップフロントを退所しています。
そのとき、ファンの多くが「ハロプロのステージに鞘師が立つことはもうないのかもしれない」と落胆したものです。


しかし、そんな悲観的な予想はいともかんたんに覆り、鞘師の復活の舞台がひなフェスとなることが発表されたのです。


熱狂が身体のなかを駆け巡って、沸騰しそうでした。
あの鞘師里保をリアルタイムで追うことができる。
夢のようなことでした。


ひなフェスの当日、わたしは会場で鞘師を見ることはできませんでしたが、
dTVチャンネルの生配信にかじりついていて、その姿を目に焼きつけようと食い入るようにスマホの画面を見つめました。


そのときのひなフェスは、鞘師復活という大事件を抜きにしても、とても印象に残るいい公演でした。


今は活動休止になってしまった5人体制のカントリー・ガールズはきらきらと輝いていましたし、
解散したこぶしファクトリーのパフォーマンスは目を見張るものでした。


つばきファクトリーはグループとしての個性が開花していった時期であり、
Juice=Juiceは確固たる実力を存分に発揮して観客を魅了し、
アンジュルム和田彩花体制の総仕上げとなるような勢いのあるパフォーマンスを見せてくれました。


モーニング娘。のステージは、グループが“鞘師以後‘’の歩みのなかで円熟期を迎えたのだと感じられるような、圧巻のものでした。


そんな今のハロー!プロジェクトの舞台に、鞘師里保が立ったのです。



(公式のダイジェスト映像)


鞘師が登場し、スクリーンいっぱいにその姿が映し出された瞬間に、会場から湧き上がった絶叫のような悲鳴は、生配信でも鳥肌とともに伝わってきました。


世界全体が鞘師里保に包まれたんじゃないかというくらいの勢いで、彼女のカリスマ性が心に突き刺さってきました。


これが鞘師里保なのか……


会場ではなく生配信だから、過去の動画をスマホで見るのと環境はなにも変わらないのに、鞘師里保は真新しい衝撃をわたしに与えました。


魂をのせた歌声も、リズムをうねらせるようなダンスも、彼女のすさまじさを物語る説得力のかたまりのように感じられ、
わたしは鞘師里保の放つエネルギーを浴びて、ふるえながら涙を流しました。
(誇張はありません)


そして、なによりも胸を揺さぶったのは、鞘師の晴れ晴れしい表情でした。
蜃気楼のようだった鞘師が、ホンモノの生身の人間として姿を現したのだという実感が、どんどん広がっていきました。


このときのステージが感動的なものとなったのは、鞘師の華々しい復活が大きな核であったのはもちろんですが、
それだけではなく、共演した譜久村聖生田衣梨奈石田亜佑美佐藤優樹小田さくらの奮闘があってのものだったと思います。


新生モーニング娘。としてグループ内で切磋琢磨してきたメンバーたち。


当時は中高生だった彼女たちが、大人の魅力的な女性となって再集結し、各々が磨き上げてきたパフォーマンスをぶつけ合う姿は、とても美しく胸を打つものでした。


もしかしたら、現役メンバーたちは「里保ちゃんに、鞘師さんに負けない!」という強い気持ちをもって、この日を迎えたのかもしれません。
かつての絶対的エース鞘師里保に挑戦するような覚悟でステージに上がったメンバーもいたんじゃないかと想像します。


そう感じられるほどに、今のモーニング娘。であることの矜持にあふれたパフォーマンスでした。


そして、このメンバーたちに火をつけた鞘師里保という存在がいかに大きなものであったかを、まざまざと見せつけられたようでした。


過去のモーニング娘。と今のモーニング娘。とを結びつけた彼女たち6人は、間違いなく最強のアイドルグループでした。


あのときの感動は一生忘れないと、断言できます。


といった辺りで、2019年3月の鞘師里保と自分の思いを振り返る投稿は終わりにします。


この続きはいずれ書きたいと思いますが、自分のなかでいろいろな思いが交錯するような展開だったので、
書くのにはエネルギーが必要そうです。


いったいいつになるやら?



(だけどがんばって書きました)
続きはこちら↓